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改めましての自己紹介

更新日:6月29日

私の仕事は、芸術、教育、心理。

一見バラバラに見えるこの三つの領域を、私は「芸術療法士」ときに「Art Mediator]という、まだ少しぎこちない名前をつけて行き来しています。


実際には、「芸術」という自由で広大な言語を通訳するような気持ちで、表現する人に寄り添い、私自身もまた表現を続けてきました。


2023年、長く携わった教育職を整理し、「ララング・ラボ(芸術療法の研究所)」を開設しました。それは、今の社会における表現の場の「窮屈さ」や、コロナ禍を経て居場所を失いかけている子どもたちの「生きにくさ」を、痛烈に感じ取ったからでした。



すべての原点、フランス・ラボルド病院は合流点

私の活動の根底には、2007年の渡仏での体験があります。

自由な表現の場を求めて辿り着いた「ラボルド病院」。

そこで体感したのは、なつかしい芸術大学のキャンパスのような、

表現の芽吹きを待つ空気でした。


医療従事者と芸術家、療養者が同じ目線で表現に向き合えることができていた。

わたしにとって16年間書き換えられることのない表現の桃源郷のような場所です。

表現の場(アトリエ)で交換される目線やことば、心の動きは

対等な関係性の中でスムースに編み直されていきます。


精神治療において純粋なアートの「場」がいかに重要かを感じるたびに

ひとりでは何もできないことに気付かされます。


創設者ジャン・ウリ氏の傍らで学び、2025年8月に再び訪れた際、確信したことがあります。

それは、ウリ氏の助言を受けて積み重ねてきた美術教育の経験が、今の私にとって極めて重要な視点——「表現の仲介者」としての立ち位置——をもたらしてくれたということです。


ララング・ラボという名前は、ラボルド病院の重要コンセプトである「ララング(原言語)」から冠しました。


響き合う三つの専門性

これまでの私自信の学びの歩みは、大きく芸術・教育・医療の領域に分かれますが

まさにラボルド病院はその合流点です。




2009年実習時のラボルド病院の様子
表現の芽吹きをまつ場の空気に満ちていた当時のラボルド病院中庭

3つの領域それぞれの学び

芸術


コンセプチュアルアートが勢いのある時代に、モノ派のゼミで学びました

素材との対話から表現を引き出していたため、京都芸大時代は「後付けのコンセプト」と揶揄されることもありました。無意識の気づきをもたらすような制作方法は変わることなく、2005年、国際陶磁器展美濃で入選を果たす作品が生まれました。フランスではドローイングなどの即興的な表現ほど評価される場面が多く、Lalangue層の表現方法を発達させることを目指す今の専門につながりました。



教育


ラボルド病院で美術教育に携わりたいと感じ、帰国後すぐに中高一貫校に美術教員として勤務。のちに公立小学校に移り、全学年と特別支援学級の指導にあたりました。

美術室でも図工室を癒しの場所にするこどもたちにであい美術の価値を再認識する反面、

学年が上がるほど技術偏重の一斉指導が濃厚になり、

成績をつける教育への疑問をふくらませてきました。


特別支援学級での全員制作
特別支援学級での全員制作作品 鯉のぼり

医療


ラボルド病院で見た、制度に人間性が打ち克つ風景

日本でよく似ていると感じたのが北海道のひびきの丘でした。


言葉の限界と言葉の価値を同時に体感する強烈な場のパワーを放つ場所。

芽吹きのちからと、信頼。人の手でできること、

FORMATIONとしての自己形成。

私がラボルドから学んだことをリアライズできると感じ


萩原千景さんといっしょに毎月芸術療法ミニ・レッスンを行っています。

毎月のレッスンは2会場をオンラインで繋ぐハイブリッド形式。

芸術祭はそのメンバーを中心にリアルで集まり、

それぞれの大切にする”表現”を伝え合っています。


日常と非日常を行き来する表現活動を

継続できる場作り。

そこに”ほんとうのワタシ”がたちあらわれると考え、

2025年にはひびきの芸術祭を開催します!




ひびきの芸術祭に向けて


2025年9月20日・21日、

北海道石狩市ひびきの丘にて「ひびきの芸術祭」を開催します。

ララングラボにとって、ひとつの集大成の場となるこの日。


完成を目指さないアート。

ファインアートと療法の交差点。

制度の外から響く声──

それぞれの文章が、あなたの中の「まだ言葉になっていないもの」と出会いますように。

そして、芸術祭の場で、あなたと響き合えることを楽しみにしています。


お申し込み・お問い合わせフォーム

ひびきの丘まで

 
 
 

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